昔話です。
某北の大地の自治体の一次試験をT田くんと受けに行った時のことでした。
受験開始が11時だね〜と私が言って、朝出る時間を決めていました。
じゃあまたあしたね〜と別れたその後、T田くんは気づいてしまいました。受験開始は本当は10時だと言うことに…
次の日、普通に決めた時間に会って、泊まったところの玄関に出ると、タクシーが来ていました。
歩いて駅まで行くと思ってたので、びっくりしました。
呼んだいたよ〜と言ったので、え、そんなことしといてくれたんだ〜とその時は思いました。
タクシーに乗ってちょっとした時に、「凪、実は受験開始10時なんだよ。」と言われて、心底驚きました。
「でもそれ言うと凪焦ると思ったから。タクシーなら余裕で間に合うよ。」と言うのです。
全然気づかなかった。
何かあると焦ってしまう私の性格を読んで、ここまで悟らせないとは。
人のことをよく見ていて、そしてよく考えているんだなあと思いました。その日は大事な受験というのも相まっての行動だったのでしょう。
私は顔に出てしまうので、隠し事は苦手なのでできません。
「今は、言わない」というのができるのも、能力だと思いました。すごい。
言うべきとき、言うべきでない時のタイミングというのもあるんだなあと考えました。
エイプリルフールなので、嘘、とは違いますが、優しさゆえのポーカーフェイスなお話でした。
(無事受験には間に合いましたが、その後私が受験票を真っ二つにするのは、また別のお話…)