今日は友達とポケモンの飾りを画用紙で作りました。
今日作ったものは友達の誕生日のお祝いで使うものなので、友達に喜んでもらうというミッションがありました。
私はそもそも美大に進学するくらいですので、何かを作り出す時間がとても幸せで楽しいです。
だけど、ミッションがあるから熱が入るのだと常々思います。
西川先生も「対象」と「ミッション」が重要だとおっしゃっています。
なぜ私は作ることが楽しいのか、好きなのかということを今になって、「誰かに喜んでもらえた経験」のおかげであることに気付かされます。
子供達には、図画工作や美術の作ったり描いたりすること自体の楽しさを感じてほしいと初めは思っていました。
今は、仲間と共に誰かに喜んでもらったり、驚かせたり、何かを感じさせるという経験をしてほしい。そして、そこに向かった結果の喜びや感動を仲間と分かち合う経験をしてほしいと考えています。
ミッションが達成できればそこに上手い下手は関係なくなります。図画工作の技能は必要だと子供が感じられればその後についてくるものというのが本当は自然かもしれません。自分が造形できなくても、他の誰かと共に作り上げるという豊かさも知ってほしいなと思います。
ポケモンを作るとき、土台は友達がやってくれて私は細かいパーツ作り担当でした。紙の上から色鉛筆で影をつけたり、ちょっと立体的な表現もしてみました。
その子は前からいろんなキャラクターを画用紙で作っています。私は作り方を習いながらがんばりました。
「私一人だったらこんなことできなかった」「凪ちゃんと作ったからこんな表現ができた」
という言葉をかけてくれました。もちろんその子一人で作っていた作品もとても素敵なものです。だけど2人で作ったというまた別の新しい価値も生まれたように感じました。
「○○ちゃん喜んでくれるといいね」なんて話しながら、ミッションに向かって頑張る時間はとても豊かなものだったと思います。
素敵な時間をありがとう。渡すのが楽しみだね。