『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』という本を読みました。
犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉 (SB新書) https://www.amazon.co.jp/dp/B0B38WPR6F/ref=cm_sw_r_cp_api_3TM607506PQATTJHYHE6
この本では、親が言ってしまう何気ない言葉の積み重ねによって、子が犯罪を犯してしまうまでに繋がってしまったケースを紹介しながら、その言葉で子供のどんな力を奪ってしまうのかが書かれています。
例えば「みんなと仲良くしなさい」と言う言葉。
これは協調性は大切だと思っていると、つい言ってしまいがちな言葉なのだそうです。
ただただ「みんなと仲良くしなさい」だけ言われ続けると、周りに合わせ、嫌われないようにすることを徹底して自己主張が出来なくなってしまいます。それは協調性とは言えないと思います。そして自己決定力が身につきません。
「みんなと仲良く」なんて、できませんよね。
大人だって出来ません。
嫌いな人や仲良くしたくない人が現れたときにどうするかを考えることが大切だと思います。
私はきっと教員になったら、多様な人と関わり、折り合いをつけていくことの大切さを伝えていくと思います。
伝えた言葉をどう受け取るかはそれぞれに委ねられてしまうところはあるかもしれませんが、その言葉を受け取る子どもにとって、個性を出してはいけない、自己主張してはいけない、嫌いな人とも付き合わなければいけない、といったメッセージにならないように気をつけなければいけないと思いました。
この本ではそのほかにも、「早くしなさい」は先読みする力を奪う、「気をつけなさい!」が、共感性を破壊する、といった章があり、興味深かったです。
何気なく言った言葉が、子どもにとって何十年もの影響があるかもしれないことがよく分かりました。
言葉の重みを再認識させられました。