美しい日

小学校教員になりました。新任です。上越教育大学西川研究室で『学び合い』に出会う。

伝えることって

今日は教育実習の直前指導がありました。

 

私の行く実習校はとても実習生が多く、5月の観察実習の時に見えたさまざまな課題がありました。

そんな中私は実習生の長を務めています。

 

担当の先生から、「事前指導の時に、実習生長から実習に向けて改めて同じ学校の人にお話してください」と伝えられ、お話をする機会をもらいました。

 

オンラインでしたが、やっぱり何かを伝える時ってドキドキします。

要点を絞って、お話ししました。

 

話したことは、時間を守る理由だとか、お互いに声を掛け合えたらこんなことができるよ、といったようなことです。人によっては当たり前に思われるようなことかもしれないけれど、それができることで、みんなの助けになるだろうことを話しました。

 

今まで何回もこういう機会というのは経験させてもらってきましたが、やっぱりドキドキしました。

そんなの当たり前じゃん、うざいなーって思われるかなとか、伝わるかな、とか、心のどこかで思ってしまうのです。

 

 

大学の時のグラフィックデザインの最初の授業での教授のお話で、覚えていることがあります。

「言ったからといって、伝わるとは限らない、伝わったからといって、行動するとは限らない」

 

デザインの向こうには人がいることを意識させられた言葉です。

雑な例ですが、ある商品のポスターをデザインし、それを見て、買う人もいれば買わない人もいます。

 

きっと言葉で伝えるときも同じで、言葉が届く人もいれば届かない人もいて、届いたとしても行動するかどうかはわかりません。

 

でもきっとこの繰り返しなんだろうなって。

うざいなって思う人がいていい、行動しない人がいていいと、受け止めることがきっと大切で。

伝え方をデザインしていけば、届く人はいるし、その人が周りを変えていくかもしれない。

 

何かを伝えるのは、難しいことです。まして、人の行動変容を促すことなんて。

私には一回のお話でみんなを変えるようなカリスマ性はありませんし、そういうのは自分にはいらないかなって思います。

本当に伝えたいことがある時は、長く、遠くを見るような、ゆとり、余裕こそ大切にしたいと思います。