美しい日

小学校教員になりました。新任です。上越教育大学西川研究室で『学び合い』に出会う。

たまたま

一つの花 という物語をやっています。

 

一つの花は、戦争が激しい時代に生まれたゆみ子という女の子が出てきます。いっぱいは食べられない時代で、「一つだけ」をもらって、ゆみ子は生きているのでした。

 

クラスの子が、「どうして俺たちは、給食でおかわりもできる今生まれたのに、ゆみ子は戦争で一つだけしかもらえない時に生まれたの?」と、発言しました。

 

どうして、どうしてなんだろうね?

 

たまたま生まれたんだよね、私たちはたまたま今の時代に生きているんだよね

 

それが貧しく、死と隣り合わせの時代だとしても

おかわりができなくても

幸せになろうとするのが、人なのかもしれない

 

「一つだけ」が、かわいそうなわけじゃなくて

「一つだけ」を、大事にしているんだ

子どもたちはそんなことを言っていました。

 

たまたま生まれたこの時代、この仲間と

どうか幸せになってと、物語とは直接関係のない話をして終わった2時間目は、どこか暖かくて、ギュッとなり、涙が出そうになりました。