ヤギを飼育している小学校に見学に行きました。
ヤギを飼うと決めるのは先生ですが、ヤギのいる生活をどう作るかは子どもたちが決めているそうです。
例えばヤギの世話や掃除は誰がやるのかという問題では、子どもたちが当番を作ろうと決めたらしいです。初めは当番は無く、世話をしたい子どもがやっていたそうです。
あることがきっかけで、特定の子しか掃除をしなくなった時に、どうしたらいいか?という話し合いをしたところ、当番にすれば掃除をやっていなかった人も好きになるかも!という意見が子どもから出て、合意して当番制になったそうです。
先生側から当番にしてみんなでやろうと言うのがイメージにあります。
しかし、初めから先生にやりましょうと言われて掃除当番をするのと、子どもたちが実際に体験した上で、必要だと感じて掃除当番をするのでは大きな差があるように思います。
初めから当番にしていれば、誰かだけが掃除をすると言う状況にはなりません。しかし、問題が起こった時、課題が見えた時にじゃあどうする?と子どもたちが考えることが大切だと思いました。
自然に起こる問題を恐れず、子どもがそれにどう向かうか課題を見出させること、また時には課題を提示できることが主体性を伸ばす指導なのだと感じます。
問題があっても、子どもたちは解決できると、どっしりと構える気持ちが必要なのだなと学びました。