「ごんぎつね」
一度は読んだことがある人が多い物語ではないかと思います。
イタズラぎつねのごんは、村の兵十がとったうなぎを盗んでしまいます。
しかし、そのうなぎは死を目の前にした兵十のおっかあが食べたいと言っていたうなぎだったのでした。
そうとは知らず盗みをし、兵十のおっかあが、うなぎを食べられずに死んだことを知ったごんは、兵十に償いを始めるのでした。しかし、兵十はくりやらなにやらが家の前に届くのは、神様のおかげだと思います。ごんは割に合わないと思いながらも償いを続けました。
しかし、ごんが償いをしていたことを兵十が知るのは、兵十がごんを銃で撃った後だったのです…
15年ぶりに読んで、教務室で泣きそうになりました。想いがすれ違うことは生きていく中で避けられないことです。これを読んだ子どもたちは何を思うのだらう?
1980年から全ての4年生国語の教科書に「ごんぎつね」は掲載されているそうです。何十年も
学習し続けられてきた「ごんぎつね」は、きっと何かやる意味があるんじゃないか、何か見出せるんじゃないか、そう思って、9月の研究授業でやる単元に決めました。
まず連絡したのは国語の研究室の友達です。きっとごんぎつねは研究されまくってるから何か知ってるに違いない。
やっぱり。
ナイスな論文と本を教えてもらいました。
急いで指導案を書き上げ、上越に遊びに行って指導案を見てあーでもないこーでもないと言ってもらいました。
持つべきものは友、そして過去の叡智です。
チャーミングな課題は私一人では作れないかもしれませんが、過去の叡智と友がいれば作り上げられそうです。
いつもこんなふうに楽しく教材研究できたらいいのに。なーんて、ないものねだりですが。
今余裕のある夏休みだからできること、やってみたいことにトライしてみようと思います。